ブリティッシュ・エアウェイズのAviosはJALなどのワンワールド加盟の航空券をお得に発券できることで一躍有名になりました。
でも、そのAviosの必要ポイント数が2019年5月から改案されてしまいましたよね。
特に短距離路線がお得だったのに最低必要ポイント数が4500→6000になったのは大打撃です。
とはいえ、貯めやすくお得なことには変わりありません。
そこで、エリア毎の変更後のAviosのポイント数を調べていたのですが、関西発の情報がほとんど無い!
ということで、我らが地元関西からの必要Avios数を整理してみました。
発券できるのはワンワールド加盟の13社
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- フィンエアー
- アメリカン航空
- キャセイパシフィック航空
- イベリア航空
- 日本航空
- LATAM
- マレーシア航空
- カンタス航空
- カタール航空 ※2020年4月から就航
- ロイヤルヨルダン航空
- S7航空
- スリランカ航空
まずはAviosで発券できる航空会社はこちらの13社。
赤字が関空から直行便がある会社です。
こう見ると、ワンワールドグループと関空は結構相性いいかもしれませんね。
Aviosは距離制で必要ポイント数を決めています。
さらに、目的地までトランジットをした場合は必要ポイント数が増えてしまいますので、このあたりはANAのマイルと少し違うところです。
なので、できるだけ直行便で使いたいところです。
ちなみに国内線は片道6,000Aviosから利用可能で、例えば、東京なら札幌まで、大阪なら函館まで行ける距離感です。
今回は海外を中心にまとめてみました。
また、Aviosはビジネスクラスになるとポイント数が激増するので、基本はエコノミーを中心に考えます。
アジア
関空からアジアと言えば韓国がありますが、残念ながら直行便は就航していません。
台北なら9,000Aviosで利用可能です。
この9,000Avios、実は沖縄に行くのと同じポイント数です。
そう考えると、台北行きはとてもお得ですね。
香港なら少し増えて11,000Aviosです。
東南アジアまで行けばどうでしょう。
バンコクで13,000Aviosです。
ちなみにJALなら12,500マイルからですが、今は変動制になっているので時期によってはAviosの方がはるかにお得になりそうです。
目的地(エコノミー) | 片道 | 往復 | 2人利用(往復) | 4人利用(往復) |
関空→台北 | 9,000 | 18,000 | 36,000 | 72,000 |
関空→香港 | 11,000 | 22,000 | 44,000 | 88,000 |
関空→バンコク | 13,000 | 26,000 | 52,000 | 104,000 |
ハワイ
続いてみんな大好きハワイ。
関空からはJAL、デルタ、ハワイアン航空他、LCCも多数就航しており選択肢が多いですね。
単純にホノルルへ行くためには25,750Avios。
これが実は東京から行くのと結構差があります。
成田からなら20750Avios。
5,000Aviosも差があるのです。
往復なら10,000Avios、2人なら20,000Aviosの差は結構痛いです。
Aviosの距離制のラインがちょうど東京と大阪にあるので、関空から東に行く際はちょっと不利です。
では、関西から東京を経由するとどうなるのか。
26,750Aviosです。
これは単純に大阪→東京の6,000Aviosに東京→ホノルルの20750Aviosを合計しているだけです。
そうなれば、ANAで6,000マイル使って東京に行っても同じですね。
ちなみにJALにあってANAにないのはハワイ島コナ便です。
僕はこれを利用してハワイ島とオアフ島の両方へ行く計画をしています。
往路:伊丹→成田→コナ(ハワイ島)
復路:ホノルル(オアフ島)→関空
これで合計52,500Aviosです。
ここで気になるのがコナ島からホノルルまでの移動手段。
ハワイアン航空になりますが、僕が利用しようと思っているのがデルタ航空のマイルです。
ニッポン500マイルキャンペーンでこつこつ貯めたマイルがあるので、それが利用可能です。
片道7500マイルでOKです。
ニッポン500マイルなら15回分なので現実的ですね。
目的地(エコノミー) | 片道 | 往復 | 2人利用(往復) | 4人利用(往復) |
成田→ホノルル | 20,750 | 41,500 | 83,000 | 166,000 |
関空→ホノルル | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
伊丹→成田→ホノルル | 26,750 | 53,500 | 107,000 | 214,000 |
往路:伊丹→成田→コナ(ハワイ島) 復路:ホノルル(オアフ島)→関空 |
26,750 | 52,500 | 105,000 | 210,000 |
アメリカ
続いてアメリカ大陸へはJALのロサンゼルス直行便があります。
片道で31,000Aviosです。
これも先ほどのハワイと同じで東に行く時は関空は不利です。
成田からだとこちら。
25,750Aviosで、関空からとは5250Aviosの差となります。
この差は二人で往復したら20,000Avios近い差になるので結構痛いですよね。
伊丹から成田を経由するとこちら。
31,750Aviosです。
単純に伊丹→成田分の6,000Aviosが足されているだけですね。
目的地(エコノミー) | 片道 | 往復 | 2人利用(往復) | 4人利用(往復) |
成田→ロサンゼルス | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
関空→ロサンゼルス | 31,000 | 62,000 | 124,000 | 248,000 |
伊丹→成田→ロサンゼルス | 31,750 | 63,500 | 127,000 | 254,000 |
オセアニア
オセアニアにはカンタス航空がシドニーへ就航しています。
25,750Aviosとなりホノルルと同ポイントです。
そう考えるとこの路線はお得かもしれませんね。
ちなみに成田からシドニーは同じく25,750AviosでJAL便があります。
目的地(エコノミー) | 片道 | 往復 | 2人利用(往復) | 4人利用(往復) |
関空→シドニー | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
中東
関空からカタールのドーハへ2020年4月にカタール航空が新規就航します。
すでにAviosで特典航空券を取得可能な状態になっています。
こちらも25,750Aviosとなり、シドニー、ホノルルと同ポイントです。
飛行時間は11時間20分でほぼヨーロッパへ行くのと同じくらいの所要時間です。
それがこのポイント数ならさらにお得感が増しますよね。
さらにカタール航空が良いのが、燃油サーチャージなどの諸費用が激安だということです。
この長距離便で4,770円は破格ですよね。
そう考えると、ここを経由してヨーロッパへ行く時も、多少Avios数が増えてもカタール航空で行くという選択肢もありかもしれません。
目的地(エコノミー) | 片道 | 往復 | 2人利用(往復) | 4人利用(往復) |
関空→ドーハ | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
ヨーロッパ
最後はヨーロッパ便です。
ブリティッシュエアウェイズのお膝元であるロンドン便が圧倒的にお得です。
なんと19,500Aviosです!
ハワイに行くより少ないポイント数です。
なぜかと言うと、オフピークシーズンを設定しているからです。
ピークシーズンとしては主に年末年始とバカンスの夏休み期間が設定されていますが、それ以外の期間はオフピークシーズンとして少ないポイント数でロンドンまで行けちゃいます。
これはヨーロッパ基準の設定なので、日本独自のGWなどの期間はオフピークシーズンとなっていて狙い目です。
ちなみにピークシーズンはこちら。
30,000Aviosとなり、オフピークシーズンと10,000Avios以上も差がついてます。
その他のヨーロッパエリアでは、ヘルシンキまではこちら。
25,750Aviosでホノルル、シドニー、ドーハと同じポイント数。
パリへはオフピークシーズンのロンドン経由なら23,500Aviosです。
オフピークシーズンを利用しなかったら36,750Aviosなので、とにかくヨーロッパに行くならブリティッシュエアウェイズのオフピークシーズンを活用するのは必須ですね。
と、ここでオマケ的に、日本から一番近いヨーロッパはご存知ですか?
なんとロシアのウラジオストクまで6,000aviosで行けちゃうのです。
とってもお得ですよね。
これは関空からブリティッシュエアウェイズの規定する最小マイル数のギリギリの円の中にウラジオストクが入るからです。
関空は西に強い、成田は東に強い、って覚えたら分かり易いかもですね。
目的地(エコノミー) | 片道 | 往復 | 2人利用(往復) | 4人利用(往復) |
関空→ロンドン(オフピーク) | 19,500 | 39,000 | 78,000 | 156,000 |
関空→ロンドン(ピーク) | 30,000 | 60,000 | 120,000 | 240,000 |
関空→ヘルシンキ | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
関空→ロンドン→パリ(オフピーク) | 23,500 | 47,000 | 94,000 | 188,000 |
関空→ヘルシンキ→パリ | 36,750 | 73,500 | 147,000 | 294,000 |
関空→ウラジオストク | 6,000 | 12,000 | 24,000 | 48,000 |
必要Avios数まとめ
最後にこれまでご紹介したルートの必要Avios数をまとめてみます。
いったいどのルートが狙い目なのでしょうか。
目的地(エコノミー) | 片道 | 往復 | 2人利用(往復) | 4人利用(往復) |
関空→ウラジオストク | 6,000 | 12,000 | 24,000 | 48,000 |
関空→台北 | 9,000 | 18,000 | 36,000 | 72,000 |
関空→香港 | 11,000 | 22,000 | 44,000 | 88,000 |
関空→バンコク | 13,000 | 26,000 | 52,000 | 104,000 |
関空→ロンドン(オフピーク) | 19,500 | 39,000 | 78,000 | 156,000 |
成田→ホノルル | 20,750 | 41,500 | 83,000 | 166,000 |
関空→ロンドン→パリ(オフピーク) | 23,500 | 47,000 | 94,000 | 188,000 |
関空→シドニー | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
関空→ドーハ | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
関空→ホノルル | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
関空→ヘルシンキ | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
成田→ロサンゼルス | 25,750 | 51,500 | 103,000 | 206,000 |
往路:伊丹→成田→コナ(ハワイ島) 復路:ホノルル(オアフ島)→関空 |
26,750 | 52,500 | 105,000 | 210,000 |
伊丹→成田→ホノルル | 26,750 | 53,500 | 107,000 | 214,000 |
関空→ロンドン(ピーク) | 30,000 | 60,000 | 120,000 | 240,000 |
関空→ロサンゼルス | 31,000 | 62,000 | 124,000 | 248,000 |
伊丹→成田→ロサンゼルス | 31,750 | 63,500 | 127,000 | 254,000 |
関空→ヘルシンキ→パリ | 36,750 | 73,500 | 147,000 | 294,000 |
こうやって表にしてみると、ブリティッシュエアウェイズのオフピークシーズン利用のお得度合いが明白ですね。
あとは飛行時間を考えると「ドーハ」「ヘルシンキ」あたり。
そして沖縄と同じポイント数で行ける台北も狙い目です。
Aviosのルートを調べるのは大変ですが、距離制のAviosなので思いもよらないお得ルートを見つけると嬉しいものです。
さて、これで頭の中が整理されたので、ここから年末年始に行けそうなルートを模索していきたいと思います。