フランクフルトからロンドンへのトランジット中、衝撃のメールが「agoda」から来ました。
宿泊当日にこんなメールが来るなんて唖然としました。
これ、当日ですよ。
トランジット中なので、あと3,4時間でホテルにチェックインするというタイミングで電話でもなくメール。
たまたまメールを見たからわかったものの、見てなかったら知らずにホテルへ行ってたらどうなっていたことか。
その後、代替ホテルの提案があり、これも満足できるものではなかったけど、渋々受け入れることに。
不安を抱えたままロンドン行きの飛行機へ乗ったのでした。
バウチャーが来ないまま代替ホテルへ
ロンドンに到着してメールを確認するもバウチャーが来ていない。
というか、そもそもメールの返事が来ていない。
時間も夜になって来て、とりあえず空港にいてても仕方ないのでホテルへ向かうことに。
向かったのは「Oxford Street Studio Apartment」というトッテナム地区にあるロンドン中心地のホテル。
地下鉄に乗って向かいます。
本当はワクワクしてる旅の初日なのに不安しかありません。
最寄駅に着くとすでに辺りは暗くなり始めていました。
そして、代替ホテルはメインの通りから中に入った薄暗い路地裏のアパートメントホテル。
重いスーツケースを転がして雨の中やっとたどり着きました。
アパートメントホテルなので入口が閉まっており、ピンポンを鳴らしました。
ピンポーン、、、
ピンポーン、、、
出ない。
何度も鳴らすも出ない。
もしかしてまだ予約できていないかもと思い「agoda」のメールを確認しても、未だに返信メールすら来ていない状況。
ふと周辺を見るとちょっと怪しい人たちがたむろしていて、その場にいることが危なかったのでメイン通りのマクドナルドへ避難しました。
もう、疲労困憊。
お互いイライラしてたけど、不満を爆発させないように必死です。
「agoda」にぶちキレながらも、紹介されたホテルを検索すると、、、
すでにチェックイン時間終わってる!!
この時点で正真正銘ホームレス状態。
絶望感半端ないです。
事情を「agoda」へメールするも、やっぱり返事無し。電話も出ない。
そして、諦めました。
もう自力で予約するしかないなと。
周辺で泊まれるホテルを検索したところ、1泊5万円以上するホテルばかり。
当日だし、中心地だから仕方ないよね。
ただ、このまま野宿はしたくないので、予定してた倍以上のホテルを予約しました。
疲労困憊のまま再度地下鉄に乗って新たなホテルへ向かったのでした。
こんなことある?再度まさかのオーバーブッキング
もはやドラクエでいうとHPが黄色の状態で予約したホテルへ着きました。
外は雨。
長時間フライトとこれまでの経緯で体はボロボロの状態でした。
やっとこれで寝られる。
そう思った矢先、信じられない言葉を聞きました。
「満室」
そうです。再度予約したホテルがまさかのオーバーブッキング。
アップグレードするから別のホテルを案内すると言っています。
もう、何でもいいよ。寝かせてくれ。
またまた重いスーツケースを転がしホテルへ移動。
外の雨が強くなり、涙目です。
そして、着いたホテルは、、、薄暗いアパートホテル。
エレベーターも無く、最後の力を振り絞って階段を登っていきます。
もう限界だわ。
ついに部屋に着くと狭い、、、。そしてアメニティも何も無い。
どこがアップグレードだよ。
騙された瞬間でした。
でも、ここで前向きに考えました。
やっと寝れる。そうだ、やっとシャワーを浴びれる。
そう考えてスーツケースを広げようとしたのでした。
朝までスーツケースと格闘した激動の結末
シャワーを浴びるべくスーツケースを開けようとすると、、、
え?
開かない。
ありえない。
なんと、何かのきっかけでロックパスワードが変わっていたのです。
空港に着いた時点で手荷物とかほとんどスーツケースに入れていて、充電器、着替え等全てスーツケースの中。
この時点で日本時間すでに朝の4時。
もうこうなったら1〜999の番号を全て試すしかありません。
意地になって一つ一つ試していきました。
が、999を迎えた瞬間。とんでもない絶望感が襲ってきました。
開かない。
こうなったら諦めて近くのカバン修理屋さんやリモワ店を検索するも、気がつくと携帯のバッテリーが底を付き始め、残量が時限爆弾に見えてきました。
よし、一旦シャワーを浴びて冷静になろうと着替えもないままシャワーの蛇口をひねると、、、
え?
ええええ!!!!
水が出ない。
どこまでイジメるの!!
まさかのシャワーが故障しています。
もう、疲れと雨でグシャグシャの体で発狂して頭がおかしくなりました。
こうなったらスーツケースを壊すしかない。
これまでの怒りを全てリモワにぶつけましたが、壊れない強いリモワ。
頑丈がウリのリモワ。この時ほどそれを感じた時はありません。
ここで嫁が冷静になろうと再度スーツケースの1〜999の番号を全て試し始めました。
それを横目にほとんど諦めつつ「agoda」に猛烈なクレームメールを入れまくってました。
今、そのメールを振り返ると自分とは思えない怒りに満ち溢れたメールでした。
と、その時。
カシャ!
あ!!
ああ!!
開いた!!!
この瞬間、まるで人類が初めて月に降り立った時くらいの歓声が部屋に響き渡りました。
かれこれ30年近くの人生ですが、この時ほど嬉しかったことは記憶にありません。
嫁と狂喜乱舞、涙が自然と流れた瞬間でした。
その後、無事、着替えと充電器というライフラインをゲットした僕たちは、フロントにシャワーが出ないとクレームを入れて別のシャワー室を使わせてもらったのでした。
この時、日本では次の日の朝を迎えていました。
相変わらず「agoda」からのメールの返信はないので、次の日の宿が無い状態は変わりません。
でも、シャワーを浴びてベッドに寝れているだけで幸せを感じた初日の夜なのでした。
さて、明日はどうなることやら。