「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」
読みました。
なんて長いタイトルなんだ。
今年はじめての確定申告なのですが、色々と調べている中で噂になっていたこの本。
Amazonの節税対策部門でも第1位のベストセラー。
星も4.5という圧倒的な評価でした。
読み終わった直後の感想としては、評判通りとても分かりやすい。
分かりやすい=初心者に分かりやすい
というのがとても良かった点です。
こういう解説書って、大体詳しい専門家が解説していくパターンが多いですが、”初心者にやさしく”とか言っても、結局は難しい言葉が並んでいたりします。
そして、詳しいからこそ無意識に解説レベルが一段階上がっていることがあります。
いやいや、その解説行く前にその言葉が分かんないだよ!オラ!
ってことありませんか?
それが、この本なら「そうそう、自分と同じステージの解説だ」と安心して読み進められるのです。
この、「自分と同じステージ」で解説されていくのがこの本の真骨頂だと感じました。
漫画と解説の絶妙なバランス
この本の構成は税金を知らなかったフリーランスの漫画家「あんじゅ」と税理士「大河内先生」との掛け合いで展開されていきます。
活字アレルギーの人には、漫画で進んでいく時点でとても読みやすいと思います。
また、ちょっとしたギャグ的な要素もあり、普通に漫画としても面白いです。
自分と同じステージでの漫画解説で全体像がなんとなく分かったくらいに、漫画ではない解説ページが挟まれています。
このタイミングとバランスが絶妙。
漫画が多すぎても薄っぺらな理解で終わってしまうし、解説が多すぎても初心者には読むのがしんどいです。
解説ページと言っても難しい言葉や表がいっぱい並んでいるわけではなく、解説の仕方も初心者目線なのがとても助かります。
これは税理士さんだけが書いた本ならそうはならなかったかもですね。
きっと編集会議の中で「あんじゅ」さんが
「いや、その話に行く前にここがわからないんですよ」
「その言葉難し過ぎてわかりません」
なんて会話が繰り広げられたはずです。
制度はわかったけど、どうやったらトクするかが分かる
この本を読めば今まで曖昧だった言葉や制度がとても初心者に分かりやすく理解できます。
会社から何気なくもらっていた源泉徴収票に載ってる情報の見方や、所得税、住民税、課税所得、控除などの言葉の意味や仕組みなど。
ネットで検索しまくっても今いち理解仕切れなかったことが、この本を読めば理解できました。
そして、理解した上でどのように確定申告や制度に入ればお得なのかがぶっちゃけられてます。
それは決して悪いことをするわけではなく、税金の仕組みを理解した上での正当なやり方です。
今まで知らなかった控除や経費の考え方が盛りだくさんです。
税金を知ってるのと知らないのとでは、こんなにもお得というか損をしていたんだと思うと、世の中税金のことを知らない人が多すぎる気がします。
本書でも先生が言ってましたが、そういえば学校や会社で税金のことを詳しく聞く機会ってなかったように思います。
今後は絶対義務教育的にした方がいいよ。
フリーランスだけじゃなく、副業サラリーマンにもオススメ
この本に沿って進めていけば、
↓
経費以外にも控除や保険など様々な節税の知識を得る
↓
結局どうすることが一番お得なのかそれぞれの立場でわかる
↓
それに沿ってどのように確定申告すればよいか具体的にわかる
といった具合に、初心者が「理解して」「得して」「申告する」までが完結できます。
最初、この本を買うことに少し躊躇しました。
というのも、私はフリーランスではなくサラリーマンの副業ブログでの確定申告を知りたかったのです。
でも、この本を読んで大正解でした。
実際、副業ブロガーへの解説もありましたが、それ以前に「税金の仕組みを知ればサラリーマンだろうが、フリーランスだろうが、副業だろうが、すべてのことに適用できる」のです。
確定申告や税金でお悩みのすべての人に是非おすすめしたい良書でした。