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ハリーポッターの成功は通過点?USJマーケッター森岡氏が語る成功の秘訣

2015年9月19日

adtech関西2015に行ってきました。
広告業界の今と未来を感じるイベント。

中々刺激的で面白かったです。
特に印象に残ったのがUSJのマーケット担当である森岡さんの話。

あのハリーポッターの成功話を聞きたいと思っていたのですが、もっと大きなことを得られた気がしました。

USJ成功のための3つのロケット


photo credit: UNIVERSAL STUDIO JAPAN via photopin (license)

森岡さんは社長と初めて話をした際に、「アジアリーディングカンパニー」になりたいと真剣に言われたそうです。

当時、集客が急激に落ちていて倒産も噂されていた2007年。

たかが700億円程度の会社が何を言ってるんだと社内でバカにされていたらしいですが、社長の揺るぎない想いに応えるために森岡さんはそのゴールまでに3つのロケットを設定しました。

③まず、アジアのトップになるためには1拠点だけではマーケットが足りないので複数拠点持つことが必要

②そのためには、関西だけじゃなく全国及びアジア全体から集客するパワーコンテンツが必要。

①さらにそのためには、確実にファンを増やしてパワーコンテンツへの資金調達が必要。

というように逆算で考え、それを実行していったのです。

第1のロケット:ユニバーサルワンダーランド

まず、資金調達のために先行投資したのはファミリー層へのテコ入れ。

あのユニバーサルワンダーランドを作り、ファミリーの集客及びリピーター率を上げていきました。

例えば、子供の時に親に連れていってもらい、大学生になって彼女と行き、結婚して夫婦で行き、子供ができて行き、孫ができて行き、といった具合に人生の中で確実にリピーターを増やしていくのです。

なんとファミリーの集客が44%アップ。全体の売上も急上昇しました。

リピーター率もディズニーに迫る勢いになり、いよいよパワーコンテンツへの投資に向けて盤石の態勢ができていったのです。

第2のロケット:ハリーポッター

ユニバーサルワンダーランドがヒットし、ついにあのハリーポッターへ投資。
版権含めて莫大な費用がかかったようです。

結果はご存知のように大ヒット。来場者290万人を達成。

その内外国人が100万人を占めており、アジア全体からの集客に成功しているのです。

さらに調査によれば認知率は100%。
誰もが知る名実ともにトップ企業の仲間入りを果たしたのです。

第3のロケット:沖縄エンターテインメントパーク

ハリポタの大成功で莫大な資金を調達したUSJはついに第3のロケットとして複数拠点での展開を開始。

映画が主役の大阪とは趣の違う自然を生かしたパークを作るそうです。

印象的だったのが、USJは映画に特化してくつもりは全くなく、エンタテインメントのセレクトショップを意識しているとのことです。

ディズニーみたいに圧倒的なコンテンツがあればそれだけで勝負できるけど、USJはそういうわけではないので、最近映画以外のコンテンツがいっぱい登場してきているのです。

自分の好きなものが揃っているセレクトショップには何回も通いますよね?ということです。

この沖縄で成功すれば更に別の拠点でも展開して業績を伸ばしていくことでしょう。

今回の登壇では第3のロケットまでしか発表していなかったけど、おそらく第4,5も当初から頭に入った上で進めているんだと思います。

ゴールから逆算するということ


photo credit: New York Islanders vs. Florida Panthers - March 24, 2013 via photopin (license)

今回のセミナーでビジネス的なところで大変参考になったことがいっぱいありましたが、プライベートにも同じことが言えるなぁなんて思ったりしました。

ゴールから逆算するということは、例えば将来どんな人間になりたいかってゴールを決めてそこに向けてどうすれば成功するかを考えて一つ一つ進めていく。それと同じだよね。

何事もゴールイメージをしっかり持つことが何よりも成功の秘訣な気がしました。

やりながら考えることもいっぱいあるとは思うけど、仕事もプライベートもブレないゴールを設定していきたいですね。

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