夢のマイホームを買ったあなた。
入居前に待っている「内覧会」で何をチェックすれば良いのでしょうか?
完成した自分のマンションを見て浮かれ気分で見てしまったら、とんでもない代償が待っているかもしれません。
文字通り「内覧」と捉えてしまったら危険です。
「内覧会」=「竣工検査会」
なのです。
一生で最大の買い物をしたマンションが実際に契約通りに施工されているか、厳しい目で見るチェック会なのです。
そのことを意識して当日を迎えましょう。
内覧会の一日の流れ
まずは一日のスケジュールはこんな感じです。
・専有部住戸内のチェック(あなたの住戸です):約1時間半~2時間
↓
・共用部のチェック(ラウンジやキッズルームなどの施設、駐車場・駐輪場などの使い方レクチャー):約30分~1時間
↓
・インテリアオプションなどの最終確認会:約15分~30分
↓
・採寸等、自由時間
大よそ、このような流れで3時間近くかかると思っておいて良いでしょう。
逆に、1時間くらいで終わってしまったなら、あなたは確認すべきところを逃して後で後悔するでしょう。
内覧会の予約は午前中必須
内覧会は行く前からすでに戦いは始まっています。
予約を必ず「午前中」に取りましょう。
天気が良い日であればベストですね。
というのは、実際の光の入り方が分かり、また明るいことでキズなどの不十分な箇所を発見しやすくなるからです。
間違っても夕方以降などの暗い時間に行かないようにしましょう。
入居後の明るいタイミングではじめて見て、気付かなかった不備がたくさん出てくるでしょう。
できれば暗いところもチェックできるように懐中電灯を持参しても良いでしょう。
専有部住戸内チェックポイント
いよいよ住戸内に入ったあなた。
これまでCGでしか見ていなかったマイホームを目の前にしてテンションが上がるでしょう。
これから始まる新生活に向けて、
ここにどんな家具を置こうか、バルコニーをどんな風にコーディネイトしようか、なんて思いを膨らませるでしょう。
ちょっと待ってください。
「内覧」ではなく「竣工検査」なのです。
チェックもせずに採寸なんてはじめてしまっては目も当てられないです。
では、どこを見ていくのか。
キズや汚れなどすべてなのですが、見落としやすいポイントを中心に気を付けるべきポイントをご紹介します。
図面や仕様書通りになっているか
そもそもの話です。
部屋の設備位置や素材の仕上げ等が、契約書通りになっているか必ずチェックしましょう。
万が一チェックせずに入居後に気づいても修復不可能です。
施工の仕上げ部分
クロスの境目やバルコニーの金属部分仕上げなどをチェックしましょう。
これは手作業になってくるので、境目が目立ったり、金属部分がきっちりハマっていなくてパカパカするなんてことが部分的に必ずあります。
人間の作業なので多少はあるのは仕方ないと諦めがちで、担当者もそのように言ったりしますが、後々気になっても簡単に直せるところではありませんので指摘しましょう。
高い所・奥行きのあるところに要注意
部屋の天井近くや収納の奥、いわゆる見えにくいところに注意しましょう。
手前だけチェックしてOKを出してしまってはいけません。
「脚立を貸してください」
「奥が暗くて見えないので明りをください」
念慮せずに要望を出してください。
チェックが面倒なところ=施工も雑になりやすい
のです。
建物が傾いていないか
以前、関東のマンションが傾いてヒビが入っているという恐ろしいニュースがありました。
あれは極端な施工ミスですが、自分たちのマンションもそうではないと言い切れません。
そんな時は「水平器&水準器」アプリがあるので、活用しましょう。
使い方は簡単で、iPhoneを床に置くだけです。
極端に傾きがある場合は指摘しましょう。
絶対に妥協してはいけない
以上、内覧会=竣工チェック会のチェックポイントをご紹介しましたが、全ての共通することは、
絶対に妥協してはいけない。
ということです。
施工担当者は一刻も早くOKサインをもらおうと流れ作業のようにどんどん進めていきます。
その流れに騙されてはいけません。
「まぁ、これくらいいいか」
「今からここの修理をお願いするのは申し訳ない」
「こんなものですよ、と担当者に丸め込まれる」
このようなことにならないように厳しい目でチェックしましょう。
ウン千万の高い買い物をしている訳です。
指摘箇所は再内覧会という形で2週間後くらいに再びチェックがあります。
そこでも決して妥協はせず、直っていなければ遠慮くなく言いましょう。
決してややこしい客になろうと言っている訳ではなく、言うべきことは言わないと後で後悔しますよ、という話です。
内覧会を無事終えて、気持ちよく新居での新しい生活を始めたいですよね。