
YouTubeショート「世界エアラインノート」で紹介した内容を、記事でくわしく整理しています。なお、この記事は公開されている情報をもとにまとめたもので、実際に搭乗して取材したものではありません。
カタール航空ってどんな航空会社?

カタール航空のエアバスA350-1000【画像:Juke Schweizer/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)】
カタール航空は、中東の国カタールの首都ドーハを拠点にする、国を代表する航空会社です。誕生は1993年。航空連合(アライアンス)はワンワールドに加盟していて、同じワンワールドのJALなどとマイルをためたり、乗り継いだりしやすいのが特徴です。
拠点のハマド国際空港は、ヨーロッパ・アフリカ・中東・アジアを結ぶ乗り継ぎの空港。日本からドーハで乗り継いで、ヨーロッパや中東、アフリカの各地へ向かう人によく使われています。日本からの就航空港や便数は時期によって変わるので、公式サイトで確認してください。
座席と運賃の目安
運賃は、日本から行ける行き先のうち、クラスごとに見つかった最安の例を載せています。カタール航空の場合は、2026年10月2〜5日に行われた週末限定セール(最大15%オフ、搭乗期間2026年10月2日〜2027年3月31日)の東京/羽田発着の往復最低運賃が根拠です(TRAICY 2026年10月4日の記事より)。この記事には日本〜ドーハの運賃例がなかったため、ドーハ乗り継ぎ先も含めて一番安かったチューリッヒ行きで紹介しています。燃油サーチャージや税の扱いは記事に書かれていません。時期・予約状況・為替で大きく変わるので、「どのくらいの価格帯か」の目安として見てください。
エコノミークラス:往復 約14.6万円から

カタール航空 ボーイング777-300ERのエコノミークラス(2022年)【画像:Simply Aviation/CC BY 4.0(Wikimedia Commons)】
セールでのエコノミーの最低運賃は、羽田〜チューリッヒ(ドーハ乗り継ぎ)往復で145,680円。エコノミーでも全席に個人モニターがあり、映画や番組は数千本から選べます。日本からドーハまでは長距離のフライトなので、画面があるかどうかは過ごしやすさに大きく関わります。

カタール航空 エアバスA330-300のエコノミークラス(2022年)【画像:Simply Aviation/CC BY 4.0(Wikimedia Commons)】
上の写真はボーイング777-300ER、こちらはエアバスA330-300のエコノミー。機材が違っても、座席の背に画面が並んでいるのが分かります。
ビジネスクラス「Qスイート」:往復 約57.7万円から

カタール航空 ボーイング777-300ERのQスイート【画像:Raymondeuro/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)】
同じセールでのビジネスの最低運賃は、羽田〜チューリッヒ往復で576,540円。カタール航空のビジネスクラスの看板が「Qスイート」です。座席ごとにスライド式の扉がついていて、閉めれば小さな個室のようになります。

旅行見本市ITB 2017で展示されたQスイートの座席【画像:Travelarz/CC BY-SA 3.0 pl(Wikimedia Commons)】
座席を倒すと、長さ約2メートルのベッドに。夜の便でも横になって休めます。なお、Qスイートが入っているかどうかは機材によって違うので、予約のときに確かめておくと安心です。

3つめの席は? Qスイートの中央席がダブルベッドや4人の個室に

ダブルベッドにしたQスイートの中央席(ITB 2017の展示)【画像:Travelarz/CC BY-SA 3.0 pl(Wikimedia Commons)】
カタール航空の日本路線にはファーストクラスがありません。そこで3つめは、Qスイートならではの仕掛けを紹介します。真ん中の2席は、並べてダブルベッドにできます。

向かい合わせにできるQスイートの席(ITB 2017の展示)【画像:Travelarz/CC BY-SA 3.0 pl(Wikimedia Commons)】
さらに、前後の席との仕切りを外せば、4人で使える個室にもなります。家族や友だちと一緒に旅をするときに、うれしい仕掛けです。写真の3枚(Qスイートの座席・中央席・向かい合わせの席)は、2017年にベルリンの旅行見本市ITBで展示されたものです。
機内食:すべてハラル、特別食も選べる

カタール航空のベジタリアン向けの機内食(ジャルフレジ)【画像:Chris Hoare/CC BY 2.0(Wikimedia Commons)】
カタール航空の機内食はすべてハラル(イスラム教の決まりに沿った食事)です。さらに、ベジタリアン(ヴィーガン)や子ども用などの特別食もあり、出発の24時間前までに予約できます。選べる種類は路線によって違うので、予約後に公式サイトで確認しておきましょう。

Qスイートのテーブルに並んだ料理(ITB 2017の展示)【画像:Travelarz/CC BY-SA 3.0 pl(Wikimedia Commons)】
ビジネスクラスでは、メニューから好きな料理を好きな時間に頼める「ダイン・オン・デマンド」。決まった時間に一斉に配られるのではなく、眠りたいときは眠って、おなかがすいたら頼めます。前菜にはフムスなど、アラビアのメゼ(小皿料理)も定番です。
客室乗務員:国旗を思わせるえんじ色の制服

えんじ色の制服を着たカタール航空の客室乗務員(2020年)【画像:tedxgateway/CC BY 2.0(Wikimedia Commons)】
客室乗務員の制服は、カタールの国旗を思わせるえんじ色(マルーン)。写真のように帽子も同じ色でまとめられています。乗務しているのは、世界のさまざまな国から集まったクルー。いろいろな国の人が乗り合わせる中東の乗り継ぎ便らしい顔ぶれです。
サービス:スターリンクのWi-Fiが無料
機内Wi-Fiには、衛星通信スターリンクが使われていて、すでに150機に積まれています。会員プログラム「プリビレッジクラブ(Privilege Club)」にログインすれば無料で使えます。会員登録は無料なので、乗る前に登録しておくと、長いフライトでもメッセージのやりとりなどができて便利です。搭載機の数は動画を作った2026年10月時点のものです。

ラウンジ:ハマド国際空港の庭園ラウンジ「ザ・ガーデン」

ハマド国際空港「ザ・ガーデン」ラウンジのお寿司(2024年)【画像:Jpatokal/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)】
拠点のドーハ・ハマド国際空港には、ビジネスクラスのラウンジ「アル・ムールジャン ザ・ガーデン」があります。広さは約7,390平方メートル、約700人が入れる大きなラウンジです。動画では「空港の中の庭園ラウンジ」として紹介しました。写真は2024年に撮られたもので、お寿司などの食事も並んでいます。乗り継ぎの待ち時間を過ごす場所としても心強い存在です。
まとめ:カタール航空はこんな人におすすめ
- 1993年誕生・ワンワールド加盟。ドーハのハマド国際空港が拠点
- 座席と運賃の目安(羽田〜チューリッヒ往復・ドーハ乗り継ぎ、2026年10月の週末セールの例):エコノミー約14.6万円から/ビジネス(Qスイート)約57.7万円から
- 日本路線にファーストクラスはなし。Qスイートの中央席はダブルベッドや4人の個室にも
- 機内食はすべてハラル。特別食は出発24時間前まで、ビジネスは「ダイン・オン・デマンド」
- 客室乗務員は国旗を思わせるえんじ色の制服。世界の国々から集まったクルー
- スターリンクのWi-Fiが会員なら無料、ドーハの庭園ラウンジ「ザ・ガーデン」
ドーハ乗り継ぎでヨーロッパ・中東・アフリカへ向かう人、そして「ビジネスクラスで扉つきの個室を体験してみたい」「家族や友だちと向かい合って空の旅を楽しみたい」という人に、チェックしてほしい航空会社です。

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※運賃は2026年10月2〜5日の週末限定セール(最大15%オフ、搭乗期間2026年10月2日〜2027年3月31日)での東京/羽田発着の往復最低運賃の一例です(TRAICY 2026年10月4日の記事より)。燃油サーチャージ・税の扱いは記事に記載がありません。座席・機内食・サービス・ラウンジの内容は機材や路線、時期によって変わります。最新の情報はカタール航空の公式サイトでご確認ください。写真はWikimedia Commonsのものを各ライセンスに従って掲載しています(Qスイートの一部は2017年の展示品)。

