ドラゴンボールテーマパークがパリ近郊に建設へ
世界中のアニメファンを熱狂させ続けている「ドラゴンボール」。サウジアラビアでの世界初パーク建設発表に続き、なんとヨーロッパの中心・フランス パリ近郊にも「ドラゴンボールZ」をテーマにした大型テーマパークの建設計画が発表され、SNSを中心に大きな話題を呼んでいます。

プロジェクト概要(発表ベース)
事業名:フランス「ドラゴンボールZ」テーマパーク(仮称)
建設予定地:フランス イル=ド=フランス地域圏 ヴァル=ドワーズ県(旧「ミラパリス」跡地)
総投資額:60億ユーロ(約1兆1,100億円)
主要出資・運営:サウジアラビア Qiddiya Investment Company(QIC)/東映アニメーション 等
開業目標:2032年以降、第一期エリアから順次オープン予定
敷地規模:50万平方メートル以上(東京ドーム約10個分に相当)
なぜ「フランス×サウジアラビア」なの?両国のドラゴンボール愛と経済戦略
「なぜ日本ではなく、フランスとサウジアラビアで実現するの?」と疑問に思う方も多いはず。実はこの組み合わせ、両国それぞれの文化的背景と国家戦略が深く関係しています。
フランス:ヨーロッパ屈指の“アニメ大国”

フランスは日本国外において世界最大級のアニメ・マンガ市場を持つ国。1980〜90年代に放送された『クラブ・ドロテ』を通じて「ドラゴンボール」は社会現象となり、世代を超えて愛される国民的コンテンツとなりました。

サウジアラビア:「ビジョン2030」による観光・エンタメ投資

一方、資金を提供するサウジアラビアは、脱石油依存を掲げる国家改革「ビジョン2030」を推進中。その中核に据えられているのが、観光・エンターテインメント産業への大規模投資です。
国民の約80%が日本アニメの視聴経験を持ち、そのうち40%以上が「ドラゴンボール」ファンというデータもあり、ムハンマド皇太子自身も日本カルチャー好きとして知られています。

7つのエリアで再現される「ドラゴンボール」の世界
パーク内は、アニメ初期から『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボール超』までの世界観を体験できる7つのコンセプトエリアで構成される予定です。
①カメハウスエリア

海にぽつんと浮かぶピンクの屋根の家「カメハウス」を再現。亀仙人やクリリンが過ごしたのどかな日常を体験できる、南国リゾート風のエリアです。ハワイアンテイストのショップ・カフェが立ち並ぶ予定。
②カプセルコーポレーションエリア

ブルマの実家であり世界的企業「カプセルコーポレーション」がテーマ。ドーム型建造物が並ぶ近未来空間で、「ホイポイカプセル」を模した体験型アトラクションや、ベジータの「超重力室」を再現した高負荷体感マシンが登場する計画です。
③レッドリボン軍本拠地エリア

悟空が少年時代に戦った悪の組織「レッドリボン軍」の秘密基地をイメージした、スリル満点のエリア。基地からの脱出を目指すシューティングアトラクションが導入予定です。

④天下一武道会会場エリア

数々の名勝負が生まれた「天下一武道会」がテーマ。AR技術やプロジェクションマッピングを使い、実際にリングへ立って「かめはめ波」を放つ体験型バトルステージが目玉です。
⑤カリン塔エリア

雲を突き抜けるほど高くそびえる「カリン塔」を再現した、高所体験エリア。最上階からはパーク全体を一望できる展望アトラクションが計画されています。カリン様の「仙豆」をモチーフにした限定ドリンクも要チェック。
⑥破壊神ビルスの星エリア

『ドラゴンボール超』の舞台、破壊神ビルスと付き人ウイスが住む神秘的な異空間。浮遊感を味わえるダークライド系アトラクションや、地球のごちそうを集めた高級レストランが予定されています。
⑦サタンシティ/中央都市エリア

入口付近に位置するメインストリートエリア。巨大なMr.サタンの銅像や大型ホテルが立ち並び、パレードやキャラクターグリーティングが1日を通して開催される予定です。
目玉は全高70m・全長200mの「神龍」ジェットコースター

パーク中央のランドマークとなるのが、超巨大オブジェ兼アトラクション「神龍(シェンロン)」。

そのほか、神龍コースターを含む5つのメジャーライドを中心に全30種類以上のアトラクションを用意。夜には数千機のドローンとレーザーを使った「ナイトショー」で、夜空に光る神龍とドラゴンボールが集まるシーンを再現する構想もあるそうです。
世界観を楽しむグルメ&宿泊体験
テーマパークの魅力はアトラクションだけではありません。滞在中のあらゆる場面で「ドラゴンボールの世界に入り込んだような」体験ができるよう計画されています。
コンセプトグルメ
| メニュー名(仮) | コンセプト |
|---|---|
| 仙豆チョコ&スタミナフード | カリン塔エリアで販売予定のエナジーバー・ドリンク |
| カプセルコーポレーション特製フルコース | ブルマの家をイメージしたハイテク系レストラン |
| 筋斗雲フレンチ | フランス料理×サウジ伝統食材(デーツ等)のクロスオーバーグルメ |
テーマホテル
サイヤ人のポッド型ベッドルーム、カメハウス風ビーチヴィラ、カプセルコーポレーションVIPスイートなど、キャラクターの世界観に浸れる客室タイプが用意される計画です。
サウジ「キディア・シティ」とフランス版、どちらが違う?
すでに建設が進むサウジアラビア・リヤド郊外の「キディア・シティ」内パークと、今回のフランス版。それぞれ立地や周辺環境が大きく異なります。
| 比較項目 | サウジアラビア(キディア・シティ) | フランス(パリ近郊セルジー) |
|---|---|---|
| 立地環境 | リヤドから車で約40分の砂漠・断崖絶壁 | パリ中心部から車・電車で約45分の緑豊かな郊外 |
| 都市コンセプト | 遊びとスポーツに特化したメガスマートシティ | 欧州のアニメ文化拠点としての再開発エリア |
| 主なターゲット | 中東・アジア・アフリカ圏の観光客 | 欧州全域・南北アメリカのアニメファン |
| 補完施設 | eスポーツ地区、水上パーク等 | マンガ・アニメ複合展示施設、映画スタジオ等 |

あわせて楽しみたい、周辺の「聖地巡礼」スポット
フランス側
・パリ市内のオタクカルチャー街(レピュブリック広場周辺):アニメショップやマンガ専門書店が充実
・ジャパンエキスポ開催地(ヴィルパント):毎年夏開催の世界最大級の日本文化フェスティバル
サウジアラビア側
・Edge of the World(世界の果て):リヤド市街から車で約90分、高さ300mの断崖絶壁。悟空たちの激闘シーンを彷彿とさせる絶景スポット
・マスマク城塞&キングダムセンター:歴史的建造物と超高層ビルが共存する街並み
まとめ:アニメが結ぶ、新しい旅のかたち
原作者・鳥山明先生が生み出した「ドラゴンボール」の世界は、国境や言語の壁を越えるグローバルな共通言語になりました。東洋で生まれたコンテンツが、中東の資金力と西洋の地で結実するというこの壮大な計画は、まさに“アニメが世界を結ぶ架け橋”そのもの。
