Plenitude(プレニチュード)とは?

シュヴァルブランのホテル内にあるPlenitude(プレニチュード)の入り口
辞書的な意味合いでは満腹感の意味を持ちますが、本記事ではパリ1区にある高級ホテル「シュヴァル・ブラン・パリ」内のガストロノミーレストランのことを指します。シェフのアルノー・ドンクレ氏が率いるこのレストランは、フランスの地元食材にこだわり、ソースを主役としたオリジナリティ溢れる料理を提供しています。
2021年の開業から1年も経たずにミシュランガイドで3つ星を獲得し、その実力が高く評価されています。 それからも毎年3つ星を獲得し続け、2024年にもミシュラン3つ星を獲得しているまさにパリ最高峰のレストランです。今回はPlenitude(プレニチュード)を体験してみた経験を元にお店の魅力を紹介していきます。


Plenitude(プレニチュード)の予約方法と注意点
Plenitude(プレニチュード)は非常に人気の高いレストランであり、予約は必須です。
メール(plenitude.paris@chevalblanc.com)または電話(日本から+33 179355011)(フランス国内から0179355011)にて予約が可能ですが数ヶ月前から満席となることが多いため、少なくても6ヶ月以上前の予約をおすすめします。私の場合、当日の3か月前にシュヴァルブランのホテルと同時に予約を申し込みましたがキャンセル待ちになりました。運良く当日に1組キャンセルが出て滑り込みで入ることができました。シュヴァルブランホテルとセットで予約をするとホテルコンシェルジュに予約状況を確認してもらえたりするので予約確率が上がります。予約の際には、アレルギーや特別なリクエストがあれば事前に伝えておくと、より良いサービスを受けることができます。

Plenitude(プレニチュード)レビュー

シュヴァルブランパリホテル内にある
パリのミシュラン3つ星レストランPlenitude(プレニチュード)は、セーヌ川沿いに位置する高級ホテル「シュヴァルブラン・パリ」内にあります。
レストランの外観

Plenitude(プレニチュード)のロビー入り口
その外観は、歴史的建造物である旧サマリテーヌ百貨店をリノベーションしたもので、アール・デコ様式の優雅なデザインが特徴です。大きな窓からはセーヌ川やパリの街並みを一望でき、昼夜を問わず美しい景観を楽しめます。レストランのエントランスはホテル内にあり、上品なオブジェ、洗練された内装とともに訪れる人々を迎え入れます。

店内の雰囲気

Plenitude(プレニチュード)レストラン内の雰囲気
モダンでスタイリッシュです。豪華すぎず、シンプルで洗練されたデザインが施されており、居心地の良い空間が広がっています。
プライベート感を重視している作りで席数が限られており、静かで落ち着いた雰囲気の中食事が楽しめます。
コースの流れ

スタッフのエスコートの中入り口を潜る

歩きながらの店内の雰囲気

数々の日本酒も!!
店内にはいるとスタッフのエスコートの中ワインセラーに案内されます。ここはエマニュエル・カデュー氏が率いるチームが、世界各地から厳選した1,600種類以上のワインを取り揃えています。私はお酒が苦手なのでスルーすることに。


ワインセラーとレストランを繋ぐ通路
この日料理のテーマはソースでした。シェフはソースに魂を込めていて最も重要とされる要素だそうです。

私たちの席はこんな感じ

おしゃれなおしぼりの受け皿

原木を使ったパンの皿

原木を使ったパンの皿とパン


お通しもおしゃれすぎる!

お通しもおしゃれすぎる!その3

お通しもおしゃれすぎる!その4


かわいいスープの入れ物
Plenitude(プレニチュード)スタッフ一流のホスピタリティは見ものです。腰を伸ばして正しい姿勢を持つ10-20人のスタッフが常にレストランを回りながら、サポートが必要なお客さんをチェックし続けています。
テーブルの人数に合わせての人数スタッフが料理を運び、同時に料理のフタを開けてくれます。恐らく先に料理を出された人の料理が冷めてしまうのを防ぐための工夫でしょう。

花の形をしたバター

お代わりできるパン

魚料理
5品ほど進んだ頃でしょうか。いきなり支配人が近づいてきてきて、キッチンの見物に行きますか?と聞かれます。はい、お願いしますと答えるとそのままキッチンに案内されます。従業員たちは慌ただしい中一瞬手を止めてこちらを向き、笑顔で挨拶をしてくれます。まるでPlenitude(プレニチュード)レストランの総支配人になった気分です。そのまま席に戻るのかと思いきや、キッチン左側の個室に案内されます。

キッチン内の様子


キッチン内のサプライズ部屋

世界のベスト50レストランに選ばれている!
お部屋の中には4人ほど座れるファミレス席が用意されていました。周りにはミシュラン受賞証書やトロフィー、写真などが飾られていて入ってきた入口から慌ただしい従業員やキッチンの様子が見られます。ココで一品が出てきて、食事をするというサプライズは一生忘れられない思い出になりました。

キッチン内のサプライズ部屋で出された料理


キッチン内のサプライズ部屋で出されたパン

サプライズ部屋での眺め
再び席に戻り、コースの続きをいただきます。しかし、なんというホスピタリティでしょう。お酒を飲まない人には料理の待ち時間をあんまり長く感じさせないため、程よいタイミングに持ってきます。

ロブスター料理とソース

ロブスターのソース

お代わりできるパンたち

キャビア料理

コース料理


カモ料理

おしゃれなトイレ

シュヴァルブランオリジナルブランドのソープ
デザートは全部で3種類が出ます。
1.何十種類のチーズが並ぶ部屋から選ぶチーズ食べ放題
2.お花をモチーフにしたフルーツ味のデザート
3.パリの景色を立体的に表現したデザートセット+お土産のケーキ

数々のチーズが並ぶ部屋

好きなだけチーズが選べる

チーズに合うトッピングを自由にカスタマイズ

お腹いっぱいだったので味見だけ


遅番のサラダ

Plenitude(プレニチュード)のバラ型デザート


バラ型デザートが美しすぎる

バラ型デザートの中身

パリの景色を表現した受け皿にデザートが!

最後のデザートや紅茶、お土産、手紙など


Plenitude(プレニチュード)からのお手紙

Plenitude(プレニチュード)からのお土産

お土産の中身
ミシュラン3つ星中の最高峰Plenitude(プレニチュード)

帰り際の様子。まるでショーが終わったような余韻

この中にお値段が(緊張)

予約時に知っていたけどね(笑)


全15品。私はお酒を一滴も飲まずに食に集中していたのにも関わらず、食べるまで3時間ほどかかりました。
ミシュランの本場フランス、その首都パリの中心部で味やホスピタリティ、演出など全てが完璧だと思いました。他パリの3つ星レストランに行ったことがありますが、その差は歴然とするぐらい衝撃を感じたディナーでした。料理をされる方々にも大変参考になると思います。是非パリに訪れる際にはチャレンジしてみてください。
店舗情報
店名:Plenitude(プレニチュード)
住所:Cheval Blanc Paris 8 Quai du Louvre, 75001 Paris, France
営業時間:19時30分~1時00分
定休日:日曜日、月曜日
アクセス:Pont-Neuf(ポン・ヌフ)駅(メトロ7号線)徒歩約3分。ルーヴル美術館から徒歩約5分