人間ドッグで初めて再検査となりました。
これまでオールAだったので衝撃です。
便検査で「便潜血反応陽性」でした。
便に血が混じった状態ですね。
大腸がんの疑いがあることから要精密検査となりました。
「大腸がん精密検査」という「がん」という名前が入ってるだけでビクビクします。
よくドラマでありますよね。
なんでもない健康な日常を過ごしていたのに、ある日突然人間ドックで再検査の後がん宣告。
昔「僕の生きる道」という草彅剛が主演のドラマを思い出しました。
めちゃくちゃ怖かったですが、放置するわけにもいかず内視鏡検査を受けてきました。
その一部始終を実況したいと思います。
この記事でお伝えすること
- 便潜血と大腸がんの危険性
- 内視鏡検査までの食事制限などの事前準備
- 内視鏡検査当日の様子
結論から言うと、便潜血の結果で放置している人が結構いるみたいですが、今すぐ絶対内視鏡検査をすべきです。
放置している人の大半は
- 内視鏡検査ってカメラ入れるからめっちゃ痛そうで怖い。
- 肛門にカメラ突っ込まれるなんて恥ずかしすぎる
と考え、今のところ健康だからもうちょっと様子見ようと思っているのではないでしょうか。

ということを強く言いたいと思います。
クリニックをきちんと選べば全然痛くないので、一歩を踏み出しましょう。
便潜血での大腸がんの危険性
便潜血で陽性になったということは、大腸から出血している可能性があります。
ただの痔であれば良いのですが、悪性ポリープやガンができていればそこからの出血が考えられます。
大腸がんは自覚症状があまり無いがんとして有名で、異常があってから受診しているようでは、すでにステージ3や4などの進行がんで見つかってしまうことがよくあるそうです。
なので、早めに受信して早期治療が何よりも大切なのです。
逆にいうと早めに対処することで治癒率も非常に高いのが大腸がんなのです。
気になるのはその確率ですが、
- 大腸ポリープが見つかる確率:約50%
- 大腸がん見つかる確率:約3%

って思いました。
自分はすでに3%の確率で「がん」なんだって。
一瞬怖くなりましたね。
でも逆にいうと、これまで見てこなかった大腸のことを詳しく知れると前向きに考えるようにして、すぐに検査の予約を取ることに。
全身麻酔と意識下鎮静法
クリニック選びはとても大事です。
めちゃくちゃ調べましたね。
その中で最も大事なのが麻酔方法。
「全身麻酔」と「意識下鎮静法」があるのですが、全身麻酔はその名の通り意識をなくして気がついたら終わっている状態です。
一方「意識下鎮静法」はかろうじて意識がある状態なので完全に痛みの制御ができないし、カメラを入れられてる恥ずかしさも感じてしまうことでしょう。
なので、絶対「全身麻酔」をおすすめします。
意識が無くなるのはちょっと怖かったけど、とにかく痛みなく検査を受けたかったのです。
私が選んだクリニックは「夙川内視鏡内科まえだクリニック」
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夙川内視鏡内科まえだクリニック(西宮市で痛くない胃カメラ・下剤を飲まない大腸カメラを土曜日曜も実施)
www.shukugawa-naishikyo.com
関西の人で内視鏡検査のクリニックを探しているなら絶対的におすすめです!
- 先生がとても真摯
- 看護師さんも丁寧でやさしい
- 全身麻酔で無痛検査
- クリニックが綺麗
1時間以上かけて遠方から来ている人も多く、土日なら7週間待ちの大人気クリニックです。
事前検査の流れ
早速予約を取り、クリニックへ。
内視鏡検査を受けるためには、まず事前検査が必要とのことでした。
「夙川内視鏡内科まえだクリニック」は阪急「苦楽園口」駅から徒歩3分です。
院内写真の掲載は控えますが、白を基調としたとってもきれいで清潔感のある病院でした。
診察室に通された時に驚いたのが、先生が立って出迎えてくれるのです。
こんなこと今までなかった。
大体の先生は座って待ってますよね。
それが自らドアを開けて立って出迎えてくれたのです。
この時点でとても好感が持てますよね。
とても柔らかい口調で便潜血や大腸がんについてお話をしてくれた後に、血液検査とお腹のエコー検査がありました。
これをすることによって、そもそも内視鏡を大腸に入れても良い状態なのかを検査してるとのことです。
きちんとエコーを撮るために診察3時間前からは絶食です。
特に問題なく内視鏡検査が可能とのこと。
その場で検査日を予約し、下剤など当日までのレクチャーを受けて帰宅です。
ちなみに費用は5,860円でした。
結構かかりましたが、健康のためです。
当日までのお薬と食事制限
当日までのお薬と食事制限についてですが、まずお薬は3日前から「酸化マグネシウム」といって便を柔らかくする薬を朝食・夕食後に飲みます。
そして、前日夜9時に「センノシド」という下剤を飲みます。
次に食事制限はこちら。
検査前日まではいつも通りで良いのですが、前日は結構制限があります。
具や薬味など腸に引っ掛かりそうなものはすべてNGです。
あと、ジュースなどの糖類の多いものも。
そして、夜20時以降は絶食です。
結構食べるものが制限されてしまうので、いつも仕事でランチに行っている人はこの日は食事を持参する必要があるかと思います。
もし自宅にいて色々と考えるのが面倒な方は、大腸内視鏡専用検査食もあるので1つ買っておくと便利です。
21時なると「センノシド(下剤)」を飲みます。
これはよくバリウム検査などで処方されるのと同じような効果で、大体4〜5時間くらいで効いてきます。
私は21時頃に飲んで夜中2時くらいにトイレに行きましたね。
その後も5時、6時と続きました。
5時間前に腸管洗浄液投入
そして、ついに当日を迎えます。
当日は検査の5時間前から腸管洗浄液(モビプレップ)を投入します。
こいつです。
前日からの下剤ですでにお腹は空っぽなのですが、内視鏡で正しく検査するために透明になるまで腸内をキレイにする必要があります。
2ℓの水を入れてフリフリして中の粉末を溶かしていきます。
飲み方はモビプレップを溶かしたものと水を2:1の割合で飲んでいきます。
これを繰り返し便が透明になれば終了。
大体モビプレップを1ℓくらい飲めば終了と言われています。
左がモビプレップを溶かしたもの、右が水です。
味はポカリやリンゴジュースの薄い味に似ているかと思います。
決して美味しくありませんw
これを飲み続けるのは結構しんどいですが、冷やすと多少は飲みやすくなるのでおすすめです。
飲む→トイレ→飲む→トイレを2時間くらい繰り返したら準備万端です。
最後は便意が全くなくなります。
下剤でトイレが不安な方は、病院で飲むことも可能なところが多いので自分にあった方法を試しましょう。
遠方から病院に行く人は病院で飲んだ方が良いかもですね。
検査当日の一部始終
さて、ついに検査本番です。
クリニックに着くとまずは専用の検査着に着替えることになります。
私が行ったクリニックの場合はこのような3点セットを渡されて更衣室でお着替えです。
- かぶりタイプのポンチョ的なもの
- お尻に穴が空いてるパンツ
- スリッパ
パンツはこんな感じです。
紐が付いてる方がお尻で、検査が始まったら紐をほどいてこんにちわです。
最初から空いてないところが配慮されていて素敵ですね。
着替えが終わると検査室の手間の待合スペースに通され、ソファで待機です。
漫画喫茶にあるようなフワフワのソファが温められていて、モコモコのブランケットをかけてくれました。
部屋には癒しのBGMが流れていて、リラックスできる空間になっています。
とっても心地よく、そのまま寝ちゃいそうでした。
と、ここでカーテンで仕切られた隣のスペースで、検査が終わった人が目覚めていました。
「え?もう終わったんですか?いつ始まったかもわからない」
と言っているのが聞こえました。
あ、そんな感じなんだ。
それくらい痛く無い反面、いつ意識が無くなるかわからないという不安も同時に襲ってきました。
自然と手に汗がジワリ。
と緊張し始めたところでついに呼ばれました。
検査室は6畳くらいの小さな部屋にカメラらしきものと注射がたくさん。
注射の量に少しビビりながら看護師さんが2名いらっしゃいました。
早速言われるがままに横になり、血圧検査と麻酔のルートを確保。
完全に横向きになるように指示がありました。
と、ここで先生の登場です。
横向きになっているのでちょっと声が聞こえづらく、「はじめますよー」的なことを言っておそらく鎮静剤を投入し始めました、、、、
記憶はここまでです。
と、次の瞬間。
「スースー」という自分の寝息とカーテンが開く音で目覚めました。

この間、ほんの数分程度の感覚ですが、検査時間はおよそ20〜30分程度です。
体には何の違和感もありません。
ただ、鎮静剤の影響で少しぼーっとした状態が続きます。
看護師さんから「無事終わりましたよー」と声。
この無事は「検査が無事終わったのか」「検査結果が無事だったのか」どっちなんだ?
と思いながら、頭は寝起きの時のようです。
しばらく横になってると落ち着いてきたので、着替えて検査結果を待ちます。
着替えの時にお尻にヌルヌルした感覚が。
カメラを入れる時に塗ったのでしょうね。
運命の検査結果
そして、いよいよ運命の検査結果です。
名前を呼ばれて診察室に行く時はちょっと緊張しましたね。
いつも通り出迎えてくれる先生。
そして、撮影した写真を見ながら説明がはじまります。
まず冒頭「大腸がんはありませんでした」

「ただ、小さいポリープが見つかったので切除しました」
とのことでした。
2cm未満の小さなポリープがあったようです。
現状、悪性の可能性は低いとのことでしたが、念の為検査機関へ預けて1週間後に検査結果が電話で知らされます。
問題なければこれまで通りの生活、悪性であれば経過を観察する必要があります。
そして軽い痔の状態のようで、こういう人は便潜血検査に引っ掛かりやすいとのことでした。
ということで、まずは大腸がんでなくて本当によかったです!
そして、小さいながらもポリープに早めに対応できたことを前向きに捉えたいと思います。
もしこの検査がなかったらポリープが悪性化したり、最悪がんに発展することもあります。
なので、最初は面倒だなとか、怖いなとか、思ってしまったけど、内視鏡検査受けて本当によかったです。
検査費用と詳細はこちら。
結構お金はかかりましたが、ポリープを取った人は「日帰り手術」扱いになるようで、民間の医療保険に入っていたら保険金が出ます。
私はなんと10万円の保険金が出ました!
これはお財布的にめちゃくちゃ助かりますね。
健康のために検査を受けて、結果プラス7万円超えです。
今すぐ内視鏡検査へ!
ということで、大腸の内視鏡検査の詳細をレポートさせていただきました。
まず、この記事を読んで下さった方で、内視鏡検査を受けるか迷っていたら絶対に今すぐ受けた方が良いです。
大腸がんは自覚症状があまりありません。
そして、良性のポリープも悪性、そしてがんになってしまうこともあります。
なので、むしろ自覚症状が無い時に行かないと手遅れになってしまうのです。
今すぐ病院へ行ってください。
また、内視鏡検査を控えていて不安な方。
クリニック選びさえ間違えなければ、全身麻酔は全くの無痛です。
軽く昼寝したら終わってたくらいの感覚なので、ビビらなくても大丈夫ですよ。
変な不安を抱えて毎日を過ごすくらいなら、一瞬カメラを入れて安心できる方が誰もが良いですよね。
是非早めの検診にいくことを強く強くおすすめしたいと思います。
健康第一です。